潮に色を付けて呼ぶものはいくつかあります。
もっとも良く使われているのは
赤潮(あかしお)
でしょう。
これは、植物性プランクトンが異常発生することで起こります。
発生するプランクトンの種類によって、オレンジ色、赤褐色など色は異なります。
原因は環境汚染、地球全体の海流の弱化、温暖化などが考えられています。
プランクトンが異常発生すると、海中の酸素が不足して海の生態系のバランスが崩れます。魚釣りに関しても、釣果を左右するものです。
白潮(しろしお)、緑潮(みどりしお)といわれる潮がありますが、これは赤潮に似た減少です。
もう一つ青潮(あおしお)と呼ばれる潮があります。
青潮も原因はプランクトンの異常発生が引き起こします。
汚れた湾内で大量発生したプランクトンが死に、その死骸が海底に沈み分解されて発生する硫化水素(りゅうかすいそ)が台風などで混ぜられ水面が青く見えることから青潮とよばれます。
硫化水素は強い毒性を持っているため多量の魚類が死に、漁業に大きな痛手となります。
また、青潮と呼ばれる潮は対馬海流の愛称としても親しまれています。
海流の愛称としては黒潮はご存知だと思います。日本では日本海流と呼んでいる暖流です。
プランクトンの生息数が少なく、透明度が高いので、海の色が青黒色となっていてこれが黒潮と名のつく所以とされています。
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