鯛のアラ料理

船釣りをするようになって、鯛をターゲットに出かけることが多いです。

タイラバ、タイサビキ、落とし込み、青イソメやエビを使うエサ釣りとバリエーションも多く、1年中狙えるターゲットでもあるわけです。

食べておいしい魚なので、釣友たちと、公平に釣果を分けます。

それでも、多いときは大小取り揃えてかなりの数を持って帰ることもありますし、寂しい釣果のこともあります。

60cmを超えるような大鯛を釣るのは非常に楽しいですが、食味となると、50cm前後が一番おいしいのはみんな知っていますから、大鯛の持ち帰りは、どちらかというとたらい回し。

 

大鯛は捌くのは大変ですし、身も少し大味になっているようにも思えます。

 

我が家では娘たちが皆結婚して、子供が出来ると天然魚のありがたさが身にしみたのか、これまで、あまりありがたがってくれなかったのに、最近は「おとうさん、今度の釣りはいつ? 鯛は釣れるの?」といった問合せが奥さんのところに入っているようです。

 

ですから、少々の数を釣って帰っても、あっという間に行き先が決まるというわけです。

 

近所の住む下の娘夫婦は、私が釣りに出かけた日は、必ずといっていいほど晩御飯を食べにやってきますね。

 

娘達のところや、近所におすそ分けする場合でも、そのままというわけには行きませんので、鯛も3枚卸しにして、スキンの状態か、もう一歩すすめて柵の状態で差し上げるわけですから、我が家にはアラが一杯残るわけです。

 

アラといっても、捨てるのは尻尾、鰭、エラ、内蔵くらいで、あとは使えるところが多いです。

 

適当な大きさの頭はカマの部分を付けて、半分に割って、血合いを綺麗に掃除をして、ラップに包んで冷凍します。

他の頭は、えらを取って、出汁取り用にします。

残りのアラは、適当な大きさに切り分けて、塩をして落着かせアラダキ用に冷凍します。

多いときは、頭と一緒に出汁取り用にします。

 

 

スキンにしたもは、どんどん行き先が決まって行くのですが、アラはなかなか引き取り手がないんですね。

 

当日、翌日に食べる分くらいを残すと、あとはアラだけというのが大体のパターンです。

 

釣後3日くらいすると、メニューには焼き魚や煮魚はなくなり、後はアラのみのメニュー。

 

と言ってもアラ煮くらいになるわけです。

 

アラといっても、写真のようにかなり身が残っていますし、ゴボウ、豆腐など一緒に煮るとおいしいですから、奥さんと2人用の定番のおかずになっています。

 

我が家ではフライパンを使って料理します。これは荷崩れを防ぐためですね。

 

フライパンに 水 200cc 酒 45cc 醤油 30cc みりん 30cc 砂糖6g、量的に少なければ割合をそろえて入れて、アラをいれます。

 

ゴボウ、豆腐もここで入れます。

 

蓋をして、煮込んでいきます。

 

上の写真は、アラだけを盛り付けたもの。

 

これに、ゴボウ、豆腐を添え、煮汁を回しかけて、上から青ネギを散らします。

 



 

頭はその他、兜蒸しにします。

 

頭を使う場合は煮付けの場合もそうですが、先ずは霜降り。

頭にペーパータオルを乗せ、その上から熱湯をまわしかけします。

鱗の残りを取っておかないと、非常に食べにくくなります。

その後、深めのお皿に昆布を引き、頭を乗せて、上から軽く振り塩、
お酒をお猪口一杯くらい振りかけます。

蒸し器に湯気が上がったら、お皿ごと入れて蒸しあげます。

10分から15分。

出来上がりに浅葱を散らして完成です。

 

私は、皿に溜まった汁に付けて食べるのが好きですが、ポン酢、ちり酢などにつけて食べるのもおいしいです。

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