スルメイカ(麦イカ)

スルメイカの幼体をこう呼びます。夏が旬であるとされるスルメイカは夏イカと呼ばれることがあり、春から初夏の麦の収穫の時期にとれる小型のスルメイカを麦イカと呼ばれるようになったようです。

 


スルメイカ自体は年魚で、卵を産むと死んでしまうといわれていますから、初夏に釣れる麦イカは冬生まれといわれる1月から3月に産卵されたものではないかと考えます。

 
成体(25cmから30cm)は他のイカと比べると少し硬く、甘みが少ないので比較的安く手に入るイカですが、この麦イカ(胴長10cmから20cm)は柔らかく沖付け、鉄板焼き、刺身にするファンも多いようです。

 
我が家では、開いて、鉄板で醤油をたらして身が丸くなる程度に焼いて食べるのが好評であっという間に食べつくしてしまいます。

 
関東や、日本海では船でのイカ釣りが盛んですから、この麦イカも早くから釣のターゲットとなっていたようですが、大阪湾の防波堤での麦イカ釣はいつごろから始まったのか定かではありません。

 
私が始めたのは阪神淡路大震災直後くらいで、その頃はまだ専用仕掛けも出回っていなかったので、今のような串刺しの仕掛けを探すの苦労した覚えがあります。

 
先日釣雑誌の元記者さんと話す機会がありましたが、いつごろというのはやはり定かではないようです。

 
チヌ釣やハネ釣ののシラサエビを咥えにくるものがあり、その正体を見極めようといろいろ工夫してみるとイカであったということで、そういう噂が広がり、なら専門に狙ってみようと始まった釣りのようです。

 
関西では各防波堤でエビ撒きでのハネ釣、チヌ釣が盛んですからそのエビを狙っているイカが針を押さえることになったようです。

 
イカは非常に旺盛な食欲を持っていますから、獲物があると争って捕食します。

 

 
アオリイカなどは捕獲したあと、藻場などに運んでから食べますが、このスルメイカなどは群がってその場で捕食するような感があります。

 
夕マズ目にエビ撒きでハネやメバルを狙っているとき、浮子が押さえ込まれるようなあたりを出すことがあります。

 
それ以上浮子が引きこまれないし、あわせても感触がないようなとき、針に残ったエビを点検すると、首のところにV字がたの傷があり、エビが死んでいるようなら犯人はイカです。

 
初夏の時期は、この麦イカが犯人のことが多く、秋口からはアオリイカの新子のことが多くなります。

 

 
タチウオの浮子釣りのキビナゴでも同じ現象が起こることがありますが、このときはアオリイカのことがほとんどです。

 

 
イカも目の良い生き物ですから、釣ってやろうと掛け針をつけると乗ってこないなど、結構手ごわいターゲットですね。

 
いろいろ工夫してみてください。

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